29 リーフマンス【ベルギー】 [37歳:ビール]
ちなみに肴は、ステラおばさんのクッキー(チョコレートチップ)です。
ほろにが度:★☆☆☆☆
いい香り度:★★★★☆
ジュースかな?度:★★★★★
あっ酸っぱい!
酸っぱくて美味しい!!
ブドウやベリーの、ちょっと高級なジュースみたいです。
お中元とかでもらうやつ。
ミスティックチェリーと同系統の飲み物ですが、
あっちは「甘い中に酸っぱさがある」、
こっちは「酸っぱい中に甘さがある」。
わりとお子様向きなミスティックチェリーに対して、
リーフマンスのほうがややオトナ向きかも知れません。
まあ酒って時点でお子様向きもヘッタクレもないんですが
普通のビールは苦すぎる、
でも梅酒は甘すぎる、
そんな人にはピッタリじゃないでしょうか。
また、甘い甘いチョコチップクッキーに合うんだわこれが!
甘いお菓子と相性がよく、
見た目も可愛く、
甘酸っぱい。
誤解を恐れずに言うならば、
いわゆる「女子供の好きそうな」条件を満たしまくっているんですなあ。
いやまあだから子供はダメなんだけども
28 シンハー【タイ】 [37歳:ビール]
ちなみに肴は、セブンイレブンの冷凍お好み焼きです。
ほろにが度:★★★★☆
いい香り度:★★☆☆☆
麒麟ビールを彷彿とさせるラベルの獅子もさることながら、ボトルネックのガルーダが中二心をくすぐる度:★★★★★
あっ苦い!
想像していたより苦い!
南国のビールはライトでサッパリしていてグビグビ飲める系・・・
そんな思い込みを自分が持ってしまっていたんだと、認識させられました。
リネンから見て、タイはミステリアスな国です。
微笑みの国。
といいつつ結構カジュアルにクーデターが起こってる気がする国。
アメリカの小学校でクラスメイトだった秀才アンドリューの国。
日本とも中国とも違う方向に超進化した仏教の国。
なんとゆーか・・・謎の「懐の深さ」みたいなものを感じるのです。
「底知れなさ」かも。
現に見てくださいよ、このシンハービール!
どことなく上品な苦み。
それでいて、異国の下町フード(しかも冷食)をも甘く美味しく引き立てる包容力。
気品があるなあ!大人っぽいなあ!
思えばアンドリューも大人っぽかったよ!
27 ハイネケン【オランダ】 [37歳:ビール]
ちなみに肴は、関西風たまごサンドです。
ほろにが度:★★★★☆
いい香り度:★★☆☆☆
当日WBCのオランダ戦だったのでゲンをかついでこれを飲んだワケだけどバンデンハークは好投しつつ侍ジャパンに勝って欲しいという鷹ファン心のワガママ度:★★★★★
これもバドワイザーと一緒で、キリンのライセンス製造ですね。
てゆうかキリンすごいな。
炭酸がことさら強い・・・ってワケではないのですが、
舌先でピチピチピチ!と細かく弾けるような感触があります。
おお・・・思ったより苦い!
舌の奥側1/3で、キュッと苦みを感じます。
飲んでいると、食パン&だし巻き卵のやんわりした味わいを欲してきます。
苦いビールには油の甘み!って思い込んでいたけど、
そればかりじゃないんですね。
口内をリセットして、またビール。
「おいしいビールの匂い」が鼻に抜けますが、
ひょっとしてこれがホップの香りってヤツなのかな?(今さら)
オランダの野球チームは、キュラソー島出身の選手が主力だったりして、
かなりラテンでカリビアンな雰囲気ですが、
オランダのビールは、ドイツとかベルギーと同系統な、
バリバリヨーロッパな味がしますね!
・・・と、思う。
26 オチャコボ シークレットオブブルーワー【ロシア】 [37歳:ビール]
ちなみに肴は、パンの耳を揚げて塩ふったヤツと、同じく砂糖&シナモンをまぶしたヤツです。
ほろにが度:★★☆☆☆
いい香り度:★★☆☆☆
500mlのデカイ缶しかなかったんですけどロシアおそロシア度:★★★★★
ロシアではわりと最近まで、ビールは「清涼飲料」扱いであったと聞き及びます。
当時の法律では、アルコール10%以上が「酒」であり、ビールはそれに該当しないと。
いやいやそんな・・・いくらビールだからって、清涼飲料感覚でグビグビ飲んじゃあ・・・
あら? グビグビ行けますねえ!
酸味と苦みが、ピッタリ1:1でブレンドされたような味です。
揚げみみ(塩)の油分が、美味しいこと美味しいこと。
軽めのビールで舌を洗えば、揚げ物はいくらでも食べられますなあ。
意外だったのは、揚げみみ(砂糖)にもよく合うというとこです。
ビールに舌が慣れるのか、ちょっと苦みが強く感じてきたなーと思う頃に、
肴をスイーツにシフト!
これで、揚げみみの濃さとビールのサッパリさがますますお互いを引き立て、
ペロッと500を完飲です。
油をサッパリさせる清涼さがあって、
かつ飲みものだから、
「清涼飲料」でも間違ってはいないか・・・! いないのか?
25 クリストフェル・ダーク【ベルギー】 [37歳:ビール]
ちなみに肴は、私の得意料理(嘘)カボチャとニシンのパイよ
ほろにが度:★☆☆☆☆
いい香り度:★★☆☆☆
お店のポップにカラメルだかチョコレートだか書いてあった気がするんだけど・・・度:★★★★★
グラスに注ぐ際に指についたビールを舐めてみる。
そのときリネンの脳が引き出したワードは「プラム」でした。
お店のポップを見て想像していたのと違う。なぜだ。
いよいよ自分の舌が信用できなくなってきました。
ま、でも、
舌の正確さと、本人が「美味しい」と幸せを感じるかどうかは、別の話です。
とにかく、酸味です。
シトラスでもリンゴでもない、
たしかにプラムのような、あるいはベリーのような酸味。
鼻に抜ける香りは、最後までなんの匂いと判別できなかったけど、
すごく、アルコールッ!て感じがしたのは覚えています。
ああ・・・ネットのどこかのレビューで見たとおり、
たしかにちょっとワインっぽいのも知れませんねえ。
肩幅一歩分、ワイン側に寄ったビール。
今回用意した肴は、完全に気まぐれというか成り行きなのですが、
なんということでしょう。
あまじょっぱいパイと、酸味のあるビールの、
なんと相性のいいこと・・・!
お酒の神様のお引き合わせだわ・・・!
24 バドワイザー【アメリカ】 [37歳:ビール]
ちなみに肴は、南部風フライドチキンです。
ほろにが度:★★☆☆☆
いい香り度:★★☆☆☆
あれほど権利に厳格なアメリカさんにもかつてこんな時代が・・・度:★★★★★
ブドバーを飲んだら、やっぱバドワイザーも飲んでみないとね。
『ラブ・アクチュアリー』という映画の中で、
イギリスからアメリカに初めて旅行に来た青年が酒場に入り、
「ご注文は?」
「“キング・オブ・ビール”バドワイザー!(ドヤァ」
というシーンがあるのですが、それほどまでにアメリカの象徴と捉えられてる・・・
とゆーことでよろしいかな。
ちなみに日本で普通売ってるのは、キリンがライセンス契約して製造してるヤツです。
バドワイザーは軽い軽いと前評判は聞いておりましたが、どれ・・・
あっ本当に軽い! ライトですね!
酸味ですね、とにかく酸味ですね! シトラスのごとく!
これは・・・揚げモノ油モノ専用機!!
ブドバーを引き立てるのがベイクドポテトやマッシュポテトだとすれば、
バドワイザーを引き立てるのは、フライドポテト。
いや、フライドポテトを引き立てるのが、バドワイザー!
キング・オブ・ビールを標榜し、
ラベルにはなぜか五大陸の名前をデザインし、
実際、世界中に販路を広げたバドワイザー。
でもたしかに、これなら・・・
フライドチキンもフィッシュ&チップスも天ぷらもトンカツもユーリンチーもピロシキも、
世界中の油モノを、引き立てまくることでありましょう。
ナポリ全然関係ないけどナポリタン、っていうのと同じレベルで、
バドワイザーはバドワイザーなんですよね。
23 ブデヨビツキ・ブドバー【チェコ】 [37歳:ビール]
ちなみに肴は、自己流ブランボラークです。
ほろにが度:★★☆☆☆
いい香り度:★★★★☆
ブデヨビツキとブドヴェルゼルが同じ地名を指すとは寡聞にて初めて知りました度:★★★★★
ブドバー・・・!
これがブドバー!
ピルスナーの最高傑作と誉れ高い、ブドバー!
わずかに赤みがかった金色が、なんと美しいことか。
「華があり、色気があり、美しくもあり、毒もあり」
・・・と評されていたのは、現役時代の高橋大輔でありましたか。
なんだかそんなことを思い出しました。
フワッと鼻に抜ける穀物の甘い香りがあり、
舌先をピチピチと弾く少し弱めの炭酸があり、
やや控えめながら爽やかな酸味があり、
それでいて、飲み進めて行くと、
舌の奥ににじむ苦みがあり・・・
ちょっと間を置いて一口飲むと、
また、甘い香りが口腔に満ちる。
そりゃあチェコ人も、世界一ビール消費するわ!
日本人の3倍消費するわ!
黒ビールとかアンバーエールとかに比べれば、普通。
見慣れた、いつもの、金色ビール。
でも、だからこそ、
どこがどう美味しいのか、分析しやすいような気がします。
塩とコショウだけで味付けしたシンプルなイモ料理に、合うッ!
22 台湾ビール【台湾】 [37歳:ビール]
ちなみに肴は、味の素のザ★シュウマイです。
ほろにが度:★★☆☆☆
いい香り度:★★★☆☆
前身は日本統治時代にできたそうだけど原材料は米が入っててアメリカ風だ度:★★★★★
暑い台湾のことでもあり、
油やスパイスのふんだんな料理でもあり、
きっと、軽めでさっぱりしたビールなんだろうなあ・・・
と思っていたら、なんと!
ホントーにその通りでございました。
甘くてしょっぱくて油がジューシーなシュウマイが、すすむすすむ。
フルーティーさを表現するのに、これまで、
「バナナのような」「すりおろしたリンゴのような」という形容を多用して参りましたが、
この台湾ビールのフルーティーさは、それとはちょっと違っていて、
パイナップルのような・・・梨のような・・・
それはバナナやリンゴとどう違うんだ、と言われると答えに窮する上に、
台湾→パイナップルケーキ! という安易なリネンの連想が、
おおいに関係している可能性も否定するに至らず・・・
どうもリネンの舌は、
脳内の知識に引っ張られすぎてるような気がします。
大丈夫かいな。
美味しいからいいけども。
21 ムーチョ・アロハ【アメリカ】 [37歳:ビール]
ちなみに肴は、「ハインツ大人向けのパスタ 紅ずわい蟹のトマトクリーム」です。
ほろにが度:★★☆☆☆
いい香り度:★★★☆☆
アロハって書いてあるからハワイ製かと思いきや実際はハワイ出身カリフォルニア在住の社長さんがウィスコンシンの工場で作ったと言うことで何故スペイン語とハワイ語がくっついてるのか得心いきました度:★★★★★
クリアタイプのリンゴジュースそっくりな色です!
そのためか、あるいはアロハというハワイ語に引っ張られてか、
グラスに注いだ瞬間は、なんだかフルーツのような甘い匂いがします。
・・・とゆーよーな気がします。
ものを食べながら飲むと、酸味が強く感知されます。
スパイシーなメキシコ料理と合うかも知れませんねえ!
いや、まてよ。でもじっくりと飲んでみると、舌の奥でけっこう強い苦みがする気がする。
脂っこい料理と相性いいかも。
あっ、でも鼻に抜ける匂いはやっぱり甘そうでフルーティーな・・・
思ったより変幻自在な、アメリカなでしこ七変化なビールかも知れないです。
さすがアメリカ、多様性を是とする国ですな!
さすがアメリカ、多様性を是とする国ですな!
20 マジックロック キャノンボール【イギリス】 [37歳:ビール]
ちなみに肴は、生ハムの硬くなっちゃったトコとニンニクを炒めて、ルッコラをトッピングしたパスタです。
ほろにが度:★★★★★
いい香り度:★★★★☆
缶がカラフルで可愛くてチューハイっぽい度:★★★★★
世間のビールファンの間では、近ごろ、
IPA(インディアン・ペール・エール)とゆージャンルがトレンドなんだとか。
えーでもIPAって苦いんでしょう?
かつて英国から植民地インドに海上輸送するために殺菌効果のあるホップをたっぷり使って作った濃ゆいビールだから、苦いんでしょう?(ネットで調べた)
飲んでみると・・・
意外にも、フルーティーさが先に感知されます。
一瞬遅れて、舌の奥半分に苦みが伝わります。
おお・・・すっごく苦い!
でも、苦いのとフルーティーなのとは、両立するのですね!
カリンののど飴って、少し苦みがあると思うんですけど、
あれに似ているような気がします。
苦みをもっと増幅して、甘味料は除いたカリンのど飴。
飲み終わってから、グラスを洗い終わる頃まで、
苦ウマさの余韻が続きます。
あー、これはたしかに他にない。
クセになるのも道理です。
・・・インドに住んでるイギリス人のために作られたビール。
っていうのは、イギリス料理と合わせるべきなのかしら?
それとも、現地インドの料理がいいのかしら?
いっそ、IPAの苦さとゴーヤチャンプルの苦さとかを、ぶつけてみたほうがいいのかしら???